リップクリームにはどんな成分が配合されているの?唇が乾燥しやすい理由も含めて解説

リップクリームにはどんな成分が配合されているの?唇が乾燥しやすい理由も含めて解説薬剤師
薬剤師

唇を乾燥から守ってくれる、リップクリーム。」

冬場に大活躍。唇を守ってくれる心強い味方、リップクリーム。普段から使っている方がほとんどではないでしょうか?

そんなリップクリームはいったいどんな成分から作られているのでしょう?

  • リップクリームに配合されている成分にはどんなものがあるの?
  • それらの成分にはどんな効果があるの?
  • そもそもなぜ唇は乾燥しやすいの?
モーリー
モーリー

リップクリームの成分などについて解説していきます!

唇を乾燥から守る!「リップクリーム」

皆さまご存じの通り、リップクリームは唇を乾燥から守るものになります。ドラッグストアやコンビニなど……どこにでも売っていますよね。

形は、スティック状のものやゲル状のものがあり、成分では「~油 配合」など、香りにいたっては数えきれないほど種類がありますよね。そして、そのどれもが唇を乾燥から守るためにつかわれていますよね。

そういえば、普通の皮膚と比べて、唇ってなんだか乾燥しやすい気がしませんか?一体どうして唇は乾燥しやすいのでしょう?

なんで唇は乾燥しやすいの?

普通の皮膚と比べて、唇って乾燥しやすくてヒリヒリしたり裂けちゃったりしますよね。一体どうして唇は乾燥しやすいのでしょう?

唇は他の皮膚と違って、

  • 皮脂膜をつくれない
  • 角質層がうすい

という2つの特徴があり、これが乾燥に弱い理由なのです。

考える人
考える人

皮脂膜とか角質層ってなんだっけ?

ざっくり説明すると、皮脂膜は皮脂と汗が混ざってできた皮膚を薄くおおう油の層で、角質層は皮膚の最上層にある死んだ細胞が積み重なってできた層です。普通の皮膚では、これらが乾燥から守ってくれているのです。

一方、唇はというと……

普通の皮膚・唇の皮膚
普通の皮膚・唇の皮膚
驚く人
驚く人

乾燥から守ってくれるバリアーが機能してないじゃん!

そうなのです、唇では水分を蒸発から守る2つのバリアーが機能していないのです。なので、リップクリームなどをつかって唇を乾燥から守っているのです。

そんなリップクリームは、一体どのような成分からできているのでしょうか?

唇を保湿!「ミツロウ、ワセリン、ラノリン」

まずは、リップクリームの成分の大半を占めるミツロウワセリンラノリンについて見ていきましょう。

考える人
考える人

ワセリンとかはなんとなく聞いたことのあるけど……。

他はどんなものなの?

とてもざっくり説明するなら、これらはです。料理などにつかう液体の油ではなくて、固体の油をつかってリップクリームをつくるのです。

この油たちはいったいどんなものかというと、

  • ワセリン
    → 石油を精製したもの
  • ミツロウ
    → ミツバチの巣をつくるロウを精製したもの
  • ラノリン
    → ヒツジの皮脂を精製したもの

なんと、ヒツジからも保湿作用に優れた油が取れるんですね。

こんな油たちを唇に塗ることで、普通の皮膚の上で水分の蒸発を防いでいる皮脂膜のかわりとなって唇を乾燥から守ってくれるのです。

ワセリンの役割
ワセリンの役割

ヒリヒリを抑える!「メントール」

続いては、メントールについて見ていきましょう。

笑う人
笑う人

スッとするやつ!

その通り、湿布なんかにも配合されているスッとする成分です。スッとすると清涼感があっていいのですが、メントールを配合する目的はそれだけではないのです。

リップクリームを塗るとき……それって乾燥を感じたときが多いですよね。ただでさえ乾燥しやすい唇、ヒトが唇の乾燥やヒリつきを覚えたときには、とっても軽い炎症のような状態になっていることがあります。

そんなときにメントールが仕事をするのです。メントールには、軽い炎症を抑える作用があり、軽い痛みやかゆみ、ヒリヒリを抑えてくれます。なので、メントール配合のリップクリームを塗るとヒリヒリ感がなくなるのですね。

メントールの役割
メントールの役割

ちなみに、メントールは植物のハッカから抽出された成分で、消化不良や胸やけや、虫よけなんかにもつかわれる万能成分なのですよ。

他の成分の劣化を防ぐ!「ビタミンE」

最後に、ビタミンEについて見ていきましょう。

考える人
考える人

ビタミン?

なんか体でいろいろな仕事をしてるやつ?

はい、その通りです。ちなみに、このビタミンEはヒトの身体の中では動脈硬化の予防や悪玉コレステロールを減らすという仕事をしています。

では、リップクリームではどんな仕事をしているのでしょう?

上で紹介したワセリンなどの油は、酸素と反応する酸化という現象で劣化することがあるのです。
例えば、色が黄色っぽくなったりいやな匂いがしたり塗り心地が変わったり……。

そこで仕事をするのがビタミンEです。なんとこのビタミンE、自身が酸化を受けることでワセリンたちを酸化から守っているのです。涙なしには語れないビタミンEの仕事のおかげで、私たちはリップクリームを長期間しっかりとつかうことができているのです。

ビタミンEの役割
ビタミンEの役割

リップクリームの成分にはもっとたくさんの種類があるのですが、今回は以上のメジャーな成分の紹介で終わりにします……。マイナーな成分は別記事へ to be continued!

まとめ

  • リップクリームは唇を乾燥から守るものです。形や成分・香りなどいろんな種類のリップクリームがいろんな場所で売られています。
  • 皮膚は、死んだ細胞の層からつくられる厚い角質層と皮脂と汗がまじりあってつくられる皮脂膜をつかって乾燥から身を守っています。
  • 一方、唇は角質層が薄いのと皮脂膜をつくれないことからとても乾燥しやすいので、リップクリームという保湿アイテムが登場したのです。
  • リップクリームの成分の大半を占めるミツロウワセリンラノリン。これらは固体の油であり、皮脂膜のかわりとして唇を乾燥から守ってくれます。
  • メントールはヒリヒリや軽い炎症を抑える作用があり、乾燥のダメージを受けた唇を落ち着かせてくれます。
  • ビタミンEは、ワセリンなどの他の成分の酸化を抑える作用があります。自らを犠牲にしてリップクリームを長期間しっかりとつかえるようにはたらいてくれているのです。
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