チョコレートで身も心も健康に!身体にいい2つの成分を解説

チョコレートで身も心も健康に!身体にいい2つの成分を解説薬剤師
薬剤師

茶色い甘くて美味しいお菓子、チョコレート。」

とっても美味しいチョコレート、食べているだけで心が満たされますよね。……ついつい食べ過ぎて後悔することもしばしば。

そんな心を満たしてくれるチョコレート、ほどよい量なら身体にもいいんです!

  • チョコレートが心と体にもたらす効果は?
  • 身体にいい成分ってどんなもの?
  • ほどよい量ってどれくらいなの?
モーリー
モーリー

チョコレートの持つ健康効果について解説していきます!

チョコレートは身も心も健康にしてくれる!

 心への効果

チョコレート、食べると幸せな気持ちになりますよね。実はそれは気のせいではなくて、チョコレートを食べることで脳内でホルモンが分泌されることによるものなのです。

チョコレートなどの甘いものを食べると、脳内ではβーエンドルフィンというホルモンが分泌されます。これはいわゆる幸せホルモンと呼ばれている物質で、分泌されることで幸福感を感じる物質なのです。ちなみに別名は脳内麻薬、ハッピーハッピー。

そんな幸せホルモンを分泌させるチョコレートですが、無性に食べたくなったりついつい食べ過ぎたりしてしまうことがありませんか?実はこの幸せホルモン、少し依存性があるのです。幸せでいることには抗いがたい魅力がありますもんね。

しかしこの欲望に従ってチョコレートを食べ過ぎると……幸せ太りしてしまいます。悲しいかなチョコレートはカロリーの塊、ほどよい量で抑えるのが身も心も元気で居続ける秘訣なのです。

 身体への効果

悪魔的に我々を幸福にしてくれるチョコレート、その効果は心だけに留まりません。ほどよい量を食べるならなんと身体まで健康にしてくれるのです。

板チョコでおなじみの大手食品会社・明治の行った研究では、

  • 血圧ピーク値を低下
  • 動脈硬化リスクを低下
  • 善玉コレステロールの増加
  • 記憶・学習能力の改善

などの結果が明らかになったそうです。うーん素晴らしい効能ばかり。

そんな素晴らしい効果を持つチョコレートですが、どんな成分がこれらの効果をもたらしてくれるのでしょうか?

チョコレートに含まれる身体にいい成分

 カカオポリフェノール

まずはカカオポリフェノールについて見ていきましょう。読んで字のごとく、カカオに含まれるポリフェノールのことです。

ちなみにポリフェノールというのは複数の物質の総称です。名前を分解すると、

ポリフェノールとは
ポリフェノールとは

こうなります。そして、カカオポリフェノールに多く含まれている物質はエピカテキンという物質で、

エピカテキンの構造
エピカテキンの構造

このような構造や性質を持っています。この赤くラインを引いた部分には強力な抗酸化作用があり、この作用が私たちの身体の中で嬉しい効果を発揮してくれているのです。

 強力な抗酸化作用

抗酸化作用が私たちの身体にいいということは、酸化反応は身体に悪いということです。

この酸化反応は、私たちがストレスを受けることで起こってしまいます。ストレスを受けると活性酸素という物質が生成するのですが、この物質はとても不安定な物質で、近くにある物質に手当たり次第に攻撃します。その標的となるのが私たちの身体を作る細胞です。

例えば血管を作る細胞がダメージを受ければ、血管に炎症が起こって血圧が上昇したり動脈硬化リスクが上昇したりします。

エピカテキンはこの活性酸素と自らを反応させることで活性酸素を無毒化し、細胞へのダメージを抑えてくれます。

その結果、血圧ピーク値の低下動脈硬化リスクの低下といった効果をもたらしてくれるのです。

エピカテキンの抗酸化作用
エピカテキンの抗酸化作用

また、血管へのダメージを抑えることによって血管が拡がりやすくなり、血流量が増加します。血液には栄養酸素といった臓器を動かすために必要不可欠な成分が含まれています。

血流量が増加することで臓器へ送られる栄養・酸素の量が増えて、臓器の働きも活発になります。この臓器にはも含まれており、記憶力・学習能力の改善も見られるということなのです。

 テオブロミン

次はテオブロミンについて見ていきましょう。こちらは物質の総称ではなく、物質そのものの名前を指します。ちなみに、このテオブロミンという名前の由来は、ギリシア語で神の食べ物(theo broma)からきているそうです。チョコレートが身体にいいということは昔のヒトも分かっていたのですね。

テオブロミンの構造
テオブロミンの構造

テオブロミンはこのような構造の物質です。実はカフェインとそっくりな構造なんですね。カフェインに似ている形ということは性質もそっくり。

テオブロミンは自律神経に作用してヒトの身体に効果を与えているのです。

 自律神経に作用

自律神経は、

  • 交感神経 (身体をアクティブモードに)
  • 副交感神経 (身体をリラックスモードに)

の2つに分けることが出来て、テオブロミンは交感神経に作用します。正しく言うと、交感神経の活動を活発にするのです。

すると、コーヒーを飲んだ時と同じように、

  • 覚醒・興奮作用
  • 血流量の増加
  • 利尿作用 (トイレが近くなる)
  • 発汗

このような効果が表れます。良いところ注意することもコーヒーと全く同じで、ほどよい量を食べると頭がすっきりしていい感じになれます。

1日に食べると良いチョコレートの量

食べ過ぎると良くないけれど、ほどよい量を食べるならとても体にいいことが分かったチョコレート。そのほどよい量ってどれくらいの量なのでしょうか?

結論から申し上げると、カカオ分70%ほどのチョコレート25g がほどよい量だそうです。
どれくらいの量かというと、

25gのチョコレート
チョコレート 25g

これくらいの量です。少ないっ!
気付けばオーバーしてしまいそうな量です。

この量は明治が推奨しているチョコレートの摂取量で、こちらの記事で述べられています。

ちなみにチョコレートの80%以上は脂質と糖質からできており、今回紹介した成分が含まれるカカオの成分はほんの数%しか含まれていません。なので、健康目的でチョコレートを食べる場合はカカオ分高めのチョコレートを食べるようにしましょうね。

……食べ過ぎて太ってしまっては元も子もないですからね。

筆者のひとこと

この記事を書いているのはバレンタイン前日、チョコの解説いいじゃない!というノリで取り掛かりました。筆者はバレンタインでもチョコと縁遠かった記憶しかない悲しいヒトですが、今年は文字媒体でチョコを感じています。何とも言えない。

そんなチョコレートですが、改めてみてもスゴい効果がたくさんですよね。それもチョコを作っている会社が実験をしてデータを公開しているなんてチョコ食べて身も心も健康になるしかないですね。

ちなみに、筆者はチョコレートはカカオ濃度低めの甘いミルクチョコレートしか食べられないので、カカオ成分で健康になる前に肥満になってしまいそうです……。

まとめ

  • チョコレートは身も心も健康にしてくれる食べ物です。
  • 心の健康を考えると、チョコレートを食べるとβーエンドルフィンという幸せホルモンと呼ばれる物質が脳内で分泌され幸せを感じます。しかし、依存性があるため食べすぎ注意です。
  • 身体の健康を考えると、チョコレートを食べることで血圧ピーク値の低下動脈硬化リスクの低下善玉コレステロールの増加記憶・学習能力の改善など様々な効果があることが報告されています。
  • チョコレートに含まれる1つ目の身体にいい成分はカカオポリフェノールです。その中でもエピカテキンという物質が強い抗酸化力を発揮して血管などを活性酸素から守り、血流量を増やすなど様々な効果をもたらしてくれます。
  • 2つ目の成分はテオブロミンです。こちらはカフェインによく似た構造・性質で、自律神経のうち交感神経の働きを活発にすることで覚醒・興奮作用などをもたらしてくれます。
  • 1日に食べると良いチョコレートの量はカカオ分70%ほどのチョコレート25g とされています。この量は明治が提唱している量で、健康目的でチョコレートを食べるならカカオ分多めにしましょう。
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