香りを感じる仕組みとは?体内での反応について解説

香りを感じる仕組みとは?体内での反応について解説香料
香料

香りを感じる感覚、嗅覚。」

日常的にいろいろな香りをかいでいる私たち。いい匂いよくない臭い、色々な香りがありますよね。

しかし、私たちは一体どうやってそれらの香りを感じているのでしょうか?

  • 香りの正体とは?
  • ヒトはどうやって香りを感じているの?
モーリー
モーリー

香りを感じる仕組みについて解説していきます!

香りの正体とは

香りの正体……それは化学分子なのです。いくつかの例外はありますが、鼻が「香りがある!」と判断する有機化合物がメインの香りの成分になります。

考える人
考える人

化学分子とか有機化合物とかってなんなの?

化学分子は……「水(H2O)」や「二酸化炭素(CO2)」などこの世界をつくっているものすべてを指す単語です……。うまく説明できている気がしませんが、光や音と違って、H2Oなどの化学式がかけるもの全部くらいに考えていただけるといいかと思います……。

有機化合物は、化学分子の分類の1つで炭素を含む化学分子のことを指します。すいへーりーべーぼくのふねー……よく言われる元素のゴロあわせの「く」担当の炭素(C)です。

有機化合物にはどんなものがあるのか見てイメージをつかみましょう。とは言っても、この世界にはとんでもない種類の有機化合物があるので、身近なものをいくつかあげると、

  • ブドウ糖 (C6H12O6)
  • 酢 (CH3COOH)
  • エタノール (C2H5OH)

こんなものですね。酢やエタノールについては、どんな匂いがするかイメージできるのではないでしょうか?すっぱい匂いやツンとした匂いですよね。こういった炭素を含む物質たちがメインとなって、日常によく嗅ぐ香りをつくっているのです。

身近な有機化合物
身近な有機化合物

では、ヒトはいったいどうやって香りを認識しているのでしょう?

鼻に香り成分が入ってスタート!

ヒトが香りを感じるためには、まず香りを放つ物質が鼻に入らなければいけません。今回はオレンジの香りを例に、ヒトが香りを認識するまでの流れを見ていきましょう。

オレンジの香りは、

  • リモネン
  • ヌートカトン
  • シトラール
  • nーデシルアルデヒド

などの有機化合物がメインとなってつくられている香りになります。これらの成分がオレンジから揮発して、鼻に入ることからオレンジの香りが認識されていくのです。

オレンジの香り成分が鼻へ
オレンジの香り成分が鼻へ

鼻の中の審査員たちが香り成分をキャッチ!

鼻に入った成分たちは、鼻の中にある受容体にキャッチされます。受容体は、読んで字のごとく化学物質を受け入れる容器のようなものです。しかし、なんでも受け入れるわけではなく、自分の担当している物質だけを受け入れて、さらに評価まで行うことができるのです。

分かりやすくするために今回はこの受容体を審査員に例えて話を進めます。

ヒトの鼻の中には香りの審査員が350人ほど暮らしています。審査員たちは、鼻に香り成分が入ったとき、それぞれが担当している分野の成分だけをキャッチして評価をしていくのです。

一方、審査員にキャッチされない成分が鼻に入ったときはどうなるでしょう?キャッチされないということは評価もされない……。つまり、それが香りのしない成分となるわけです。

審査員が香り成分をキャッチ
審査員が香り成分をキャッチ

香り成分をジャッジ!

審査員たちは香り成分をキャッチしたあと、その成分について評価をしていきます。

  • 成分がどんな形か
  • 成分に何がついているか

ざっくり考えると、この2つについて評価を下していきます。

考える人
考える人

この2つだけって……ちゃんと香りをかぎ分けられるの?

その気持ちはよく分かります。しかし、審査員たちはとてつもないエリートぞろいなのです!

  • 炭素の数が1つ違うこともしっかり認識できる
  • 1つだけ違う種類の原子が引っ付いていてもわかる

こんな感じで、香り成分について細かく評価を下すことができるのです。なので、香りというものは数えきれないほどたくさんあるわけですね。

審査員が香り成分をジャッジ
審査員が香り成分をジャッジ

評価を上司が翻訳して脳へ送信!

審査員たちが香り成分について評価を下したあと、その情報はまず嗅球というところに送られます。嗅球は審査員たちの評価をまとめて脳へ送る上司、中間管理職のような仕事をしています。

審査員はエリートなのですが、それぞれ専門分野のことを好き勝手話すだけなので評価の情報は、脳にとっては翻訳が必要なほど分かりにくい情報となっているのです……。そこで登場するのが嗅球、なにかと大変な中間管理職というわけです。

脳がきちんと香りを認識できるように、審査員たちの評価情報を分かりやすく翻訳して、香り成分の情報をひとつにまとめます。そして情報処理のプロ、へとその情報を送信するのです。

中間管理職・嗅球
中間管理職の上司・嗅球

送られてきた情報から脳が香りを認識!

中間管理職の上司が一生懸命翻訳した情報から、脳が今回かいだ香りはどんな香りかを認識するために成分の情報を香りの情報へと変換していくのです。

この工程は、分かっていないことが多く説明できることがほとんどありません……。

ひとつだけ言えるとすれば、脳が香りについて情報処理をしている部署は、記憶などを処理する部署と同じなのです。なので、香りをかいだときにその香りと関係のある昔のことを思い出したりすることがあるのですね。

脳が香りを認識
脳が香りを認識

まとめ

  • 香りの正体は化学分子で、その中でも多くの香り成分の正体は有機化合物です。
  • ヒトが香りを認識するのは、香り成分が鼻に入ることからはじまります。
  • 鼻の中に入ってきた成分を受容体、すなわち審査員が自分の評価できる成分をキャッチします。
  • 審査員たちはキャッチした成分について評価を下していきます。この評価をもとに香りが認識されるので、審査員の誰にもキャッチされない成分は香りがない成分になるのです。
  • 審査員たちの評価情報を嗅球、すなわち中間管理職の上司が翻訳して脳へと送信します。
  • 情報処理のプロ・は、送られてきた情報をもとに今回鼻に入った香り成分がどんな香りなのかを判断します。香りを認識する部署は記憶を処理する部門と同じなので、香りをかいで昔のことが思い浮かぶことがあるのです。
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