グレープフルーツジュースは薬と相性が悪い?薬剤師が解説!

グレープフルーツジュースは薬と相性が悪い?薬剤師が解説薬剤師
薬剤師

この薬は、グレープフルーツジュースと相性が悪いので気を付けてください。

薬局で薬をもらうとき、こんなことを言われたことがありませんか?薬をもらった後で「一体なぜ?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • なぜグレープフルーツジュースが薬と相性が悪いの?
  • どんな薬と相性が悪いの?
  • グレープフルーツジュースの影響の対策は?
モーリー
モーリー

グレープフルーツジュースと薬の相性について解説していきます!

グレープフルーツジュースと薬の相性

グレープフルーツジュース

グレープフルーツジュースと薬の相性は、全てではありませんが悪い場合もあります

簡単に理由を言うと、一部の薬を無効化・活性化する代謝酵素を、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類という物質が邪魔するからです。

グレープフルーツジュースというよりも、グレープフルーツそのものが一部の薬と相性が悪いのです。

分かりやすく説明するために、まずは薬を飲んだ後に体内でどのようなことが起こるのかについて見ていきましょう。

 薬を飲んだ後どうなるか

薬を飲んだ後、身体の中では食道を通り、腸で吸収され、血中に入り全身に巡り効果を発揮した後、肝臓などに存在する酵素で代謝を受け体外に排泄されます。例外もたくさんありますが、オーソドックスな流れはこのようなものです。

薬の体内動態

薬の大部分は肝臓で代謝をうけますが腸にも少しだけ代謝酵素が存在し、腸では薬の吸収と代謝が同時に行われます。

 グレープフルーツが影響する理由

グレープフルーツジュースが一部の薬に影響する理由は、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類と呼ばれる物質が代謝酵素を邪魔するからです。

グレープフルーツジュースがCYP3A4を阻害

フラノクマリン類は全ての代謝酵素を邪魔するのではなく、CYP3A4という代謝酵素を主に邪魔します。

なので、CYP3A4によって無効化・活性化を受ける薬はグレープフルーツによって影響を受けやすいのです。

CYP3A4によって無効化される薬は効き目が強くなりすぎ、活性化を受ける薬は効き目が弱くなってしまいます。

相性の悪い薬

グレープフルーツと相性の悪い薬は、

  • 血圧を下げる薬
  • コレステロールを下げる薬
  • 免疫を抑える薬 など

などがありますが、例外も数多くあり言い切ることが出来ません。

全て挙げると途方もない数になるので、普段からグレープフルーツを飲む習慣のある方は薬局で相談してみましょう。

対策

影響のある薬を使うときの対策は、グレープフルーツジュースを飲まないこと。これに尽きます。

時間をずらしたりすればいいんじゃないの?

ダメです。

グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類は、腸の代謝酵素を2~3日もの間働かないようにすることもあります。なので、グレープフルーツジュースを1回飲んでしまうと、2~3日もの間薬の代謝に影響を及ぼしてしまいます。

ちなみに、オレンジなど一部の柑橘類には薬に影響を及ぼすフラノクマリンが含まれないとされていますが、複雑でややこしいのでそれらも避けるのが安心ではないかと思います。

まとめ

  • グレープフルーツジュースが一部の薬と相性が悪いと言われているのは、グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類という物質が薬の代謝酵素を邪魔するからです。これによって、薬が効きすぎたり効き目が弱くなったりしてしまいます。
  • グレープフルーツと相性の悪い薬は、血圧を下げる薬やコレステロールを下げる薬などがあります。しかし、例外や個人差が大きいので不安な人は薬局で相談しましょう。
  • グレープフルーツの影響を避けるための対策は、グレープフルーツを口にしないことです。影響のない柑橘類もありますが、複雑なので避けるのが無難です。
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