コーヒーで胸やけが!体内で何が起こっているの?対策まで解説

コーヒーで胸やけが!体内で何が起こっているの?対策まで解説薬剤師
薬剤師

美味しいコーヒー、つい飲み過ぎて胸やけに……。」

香ばしくて美味しいコーヒー。食後に飲んだあとももう1杯もう1杯と飲み続けてしまいがちですよね。

コーヒーを飲みすぎたときに胸やけになったことってありませんか?

  • なんでコーヒーを飲みすぎると胸やけになるの?
  • 胸やけが起こるメカニズムは?
  • 胸やけの対策ってあるの?
  • ちょうどいいコーヒーの量って?
モーリー
モーリー

コーヒーの飲みすぎで起こる胸やけについて解説していきます!

原因

コーヒーを飲みすぎたときに胸やけになってしまう原因……。結論からいうと、カフェインが迷走神経を刺激して過剰に分泌される胃酸が食道へ逆流して胸やけが起こっています。

これだけでは分かりにくいと思いますので、いくつかに分けて解説していきますね。

 原因は交感神経ではない!

カフェインによる胃酸の分泌を増やす作用は、交感神経ではなく迷走神経という神経を刺激する作用によって起こります。

しかし、カフェインが交感神経を刺激するということはとても有名なことですよね。交感神経を刺激すると身体には、

  • 覚醒作用
  • 血圧の上昇
  • 発汗作用
  • 利尿作用
  • 胃酸分泌の抑制

などの効果があらわれます。

考える人
考える人

胃酸分泌の……抑制?

そうです。交感神経が刺激されると消化器のはたらきは低下するので、どちらかというと胃酸の分泌は少なくなるはずなのです。

では一体どのように胃酸の分泌が増えてしまうのでしょうか?

 迷走神経によって胃酸が増加

カフェインによる胃酸の増加の本当の原因は迷走神経にあります。

この神経は交感神経ではなく副交感神経に属する神経の1つで、首から胸・腹にかけて幅広く分布しています。とても複雑に枝分かれしているので迷走なんて名前が付いたわけです。

迷走神経を刺激すると、

  • 血圧の低下
  • リラックス効果
  • 消化器運動の促進
  • 胃酸分泌の促進

このような効果が我々の身体にもたらされます。

コーヒーを飲みすぎたときの胸やけは、カフェインが迷走神経を必要以上に刺激することで胃酸が過剰に分泌されることがはじまりなのです。

 胃酸が食道へ逆流

過剰に分泌された胃酸は食道に逆流したり胃自身を消化したりします。

胸やけの仕組みについて見ていく前に胃の構造について簡単に見ていきましょう。

胃の構造
胃の構造

胃は自身の分泌する胃酸から身を守るために粘膜に覆われています。そして、とても強い酸を胃から漏らさないために胃の入口は筋肉によって閉じることが出来るようになっています。

普段分泌される胃酸の量なら問題なく筋肉が作用して、胃酸の逆流は起こりません。しかし、胃酸の量が増えてくると食道側へ胃酸が逆流してしまうことがあるのです。

胃の入り口付近の食道は胃酸に耐えられる粘膜を持たないので、胃酸が逆流してしまうと食道は強い酸によって手痛いダメージを受けてしまうわけです。このダメージが胸やけという形であらわれてくるのですね。

 胸やけが起こりやすいのは空腹時!

そんな胸やけが起こりやすいのは胃の中に何も入っていない空腹時です。

食後、胃の中では胃酸が食べ物と混ざり合いドロドロの状態になり、胃入口も筋肉によってきちんと閉じられるので胃酸の逆流は起こりにくいです。

しかし、空腹時にコーヒーを飲むなどしてしまうとサラサラな胃酸が分泌されるのと筋肉による胃入口のフタが閉じにくいという2つの理由から胸やけを起こしてしまうのです。

対策

コーヒーによる胸やけの対策については、その道のプロの方がたくさんの方法をまとめてくださっているのでここでは簡単なものをざっくりと紹介していきますね。

 空腹時に飲まない

1つ目の対策は空腹時にコーヒーを飲まないこと。

先ほど挙げた通り、空腹時にコーヒーを飲むとサラサラな胃酸が食道に逆流して胸やけが起こりやすいです。

一方、食後にコーヒーを飲むと分泌される胃酸が消化を助けて胃もたれを防ぐことが出来るので、コーヒーは食後に飲むのがよいとされています。

 ミルクで薄める

2つ目の対策はコーヒーをミルクで薄めること。

ミルクで薄めることでそもそものコーヒーの量を減らしカフェインを摂る量を減らすということとミルクによって胃を保護するという2つの効果が期待できる方法です。

 ノンカフェインコーヒーを飲む

3つ目の対策はノンカフェインコーヒーを飲むこと。

胸やけの原因であるカフェインを摂る量を減らす方法ですね。もともと胸やけしやすいけどコーヒーの味・風味を楽しみたいという方にオススメのコーヒーです。

コーヒーは1日2~3杯を食後に

コーヒー
コーヒー

コーヒーは飲みすぎると身体に毒ですが、ほどよい量を良いタイミングで飲むと身体にとてもいい効果をもたらしてくれます。

身体にいいコーヒーの飲み方は1日2~3杯のコーヒーを毎食後の2~3回に分けて飲むことことされています。

食後に飲む理由は先ほどあげた通り消化の助けになるからで、2~3杯である理由は1日に摂取しても問題ないカフェインの量を超えないからです。

ほどよい量のコーヒーを飲むと、

  • 頭をスッキリさせる
  • ダイエット効果
  • シミ・しわの予防
  • 生活習慣病の予防
  • リラックス効果
  • 食べ物の消化を助ける

などの効果が期待できます。とっても素晴らしい効果がたくさんですよね!

筆者のひとこと

おいしいですよね、コーヒー。この記事を書いている今も飲んでいるくらい筆者はコーヒーが大好きです。食後はもちろん息抜きにもついつい飲んでしまう……完全に中毒です。

幸いなことに私は胃が強いので、コーヒーを飲みすぎても胸やけに苦しんだことはありませんが……突然胸やけになるなんてことになったら悲しいのでほどほどにしておかないといけませんね。

まとめ

  • コーヒーを飲みすぎたときに胸やけが起こる原因は、カフェインが迷走神経を刺激することで分泌される胃酸が食道へ逆流することにあります。
  • 迷走神経は副交感神経に属する神経で、カフェインによって刺激されると胃酸が分泌されます。
  • 胃の入り口には胃酸が逆流しないように筋肉によって閉じることが出来ます。しかし、胃酸の量が増えたり空腹時などで筋肉がうまく機能しないときでは胃酸が逆流することがあります。
  • 食道には胃酸から身を守る粘膜がないので胃酸が逆流するとダメージを受けます。これが胸やけとなってあらわれてくるのです。
  • コーヒーの胸やけの対策は、空腹時に飲まないミルクで薄めるノンカフェインコーヒーを飲むなどがあげられます。
  • 身体にいいコーヒーの量・飲むタイミングは1日2~3杯を食後に分けて飲むこととされています。
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