香料とは?香料メーカーで働く薬剤師が解説

香料とは?香料メーカーで働く薬剤師が解説香料
香料

ものに香りを付ける添加物、香料。

フローラルの香り、シトラスの香りなどなど……我々の周りにありふれている香りを作っている物質、香料。いい香りですよね。

しかし、いい香りのするものというイメージはあっても、香料とは具体的にいうとどんなものなのでしょうか?

  • 香料とは?
  • 香料が使われ始めた時期は?
  • いまどきの日本では香料はどのように使われているの?
モーリー
モーリー

香料について解説していきます!

香料とは?

香料を一言であらわすと、ものに香りを付けるために使われる添加物です。うーん、読んで字のごとく。

皆さまよくご存じ、柑橘類の香り「シトラス」やお花の香り「フローラル」などいろいろあります。
植物の果物とかお花からいい香りのする物質を取り出してそういう香りをつくっていくのですね。
この植物から取り出してきた物質それらのいくつかを組み合わせたものすべて香料なのです。

……なんだか奥が深そうじゃありませんか?

シトラス・フローラルの香り
シトラス・フローラルの香り

例えばオレンジの香りは……

では、少し簡単そうな香りについいて見ていきましょう。今回はオレンジの香りがどんなものなのか見ていきましょう。

むかーしむかし、筆者はこのように考えていました。

モーリー
モーリー

オレンジの香り?

オレンジ酸みたいな名前の「1種類の物質」がオレンジの香りなんだろう?

そうなら話は分かりやすいのですが、そうはいきませんでした……。

オレンジの香りなのに、すでにいくつかの種類の物質からできた香りなのです。オレンジの香りを作っている物質は、

  • リモネン
  • ヌートカトン
  • シトラール
  • nーデシルアルデヒド

などがメインになってきます。これらが混ざりあったものを人間が嗅いだ時に「オレンジの香りだ!」と認識するのです。

オレンジの香り
オレンジの香り

どうやってこれらの物質をオレンジの香りと認識するのかについてはこちらの記事で解説しているので、興味ある方は是非ご覧くださいね。

1つの香りでもたくさんの成分が含まれているのに、香水などをつくるときはこういった香りを何種類も混ぜ合わせてつくっていくので……。一体どれほどの種類の物質からつくられた香りなのか……考えるだけで難しい!

そんな複雑な香料ですが、いつごろから使われていたのでしょう?

いつごろから香料は使われていたの?

はじまりは紀元前3000年のメソポタミア!

香料がつかわれた時代はなんと紀元前3000年のメソポタミア!今から5000年前!すごい昔!
シュメール人なる人が、えっさほいさと土地を開拓して国家を拡げていた時代です。

当時のシュメール人たちは、宇宙や自然の力を神さまの力と考えて信仰していました。現在の国家とは違い、神権政治という神さまの導きにしたがった統治が行われていました。

人々は、神さまに導いてもらえるようにいろいろなものを捧げものにしていました。香料のはじまりは、この捧げものの中にあったレバノン杉の薫香なのです。

レバノン杉は、当時のメソポタミア国土のまわりにたくさん生えていた杉です。シュメール人たちは、開拓でできるレバノン杉木材の香りを神さまに捧げていたのです。

レバノン杉の薫香
レバノン杉の薫香

日本には飛鳥時代にやってきた!

ところ変わって日本。
時代も変わって飛鳥時代。今から1400年ほど昔。
欽明天皇が日本を治めていた時代に、百済から仏教とともに香料は伝えられました

仏教では、人々や空間を清めるためにお香がつかわれていました。そのために、香りのする木片・香木などが日本に持ち込まれたのです。

これが、日本での香料の利用のはじまりになるのです。

日本への香料の伝来
日本への香料の伝来

では、いまどきの日本では香料はどのようにつかわれているのでしょう?

いまどき香料はどうつかわれているの?

いろいろな種類のある香料、もちろんその使い方も数えきれないほどあります。今回だけではあげきれないほどにたくさんあるのです……。

なので今回はメジャーな香料の使い方である、ものをいい香りにする使い方について紹介します。

食べ物をおいしく!「フレーバー」

食べ物のおいしさに磨きをかけるために香料がつかわれることがあります。このためにつかわれる香料のことをフレーバーといいます。「いちごフレーバー」とか「バナナフレーバー」とかですね。

食べ物のおいしさは、

  • 食べる人 (体調、好みなど)
  • 食べ物の見た目・食感
  • 食べ物の香り・味

によって決まります。香料は食べ物の香り・味に影響を与えて、おいしさをプラスするわけですね。

いくつか例を挙げると、

  • キャンディー・ジャム → フルーツ系の香料
  • ガム → ミント系の香料
  • ハム・ソーセージ → ハーブ系の香料

こんなものがあります。皆さまに馴染み深いものも多いのではないでしょうか?

化粧品にいい香りを!「フレグランス」

化粧品にいい香りを付けるためにも香料はつかわれます。このような口に入れないものにつかわれる香料をフレグランスといいます。どちらかというとこちらの方がイメージが付きやすのではないでしょうか?

読者
読者

イメージはできるけど、どんなものなの?

……すいません。こちらの用途の香料の世界は奥が深すぎてざっくりと説明することも難しいのです……。

なので今後、複数の記事に分けて詳しく紹介していけたらと思います!to be continued!

フレーバー・フレグランス
フレーバー・フレグランス

まとめ

  • 香料は、ものに香りを付けるために使われる添加物です。ありとあらゆる身近なものに香りを付けている物質のことです。
  • 香料の香りはいくつかの物質からつくられていて、オレンジの香りだけでも4種類以上の物質からできています。そして、香水なんかはいくつもの香料を混ぜ合わせて作るので、その香りをつくる物質はとてつもない量になるのです。
  • 香料が使われ始めたのは紀元前3000年のメソポタミア。神々に捧げたレバノン杉の香りがはじまりといわれています。
  • 日本に香料がやってきたのは飛鳥時代。百済から仏教とともにやってきました。
  • いまどきの日本では、香料は食品や化粧品などに香りを付けるために使われています。
  • 食品をおいしくするためにつかわれる香料をフレーバーと呼びます。キャンディーやジャムなどをはじめ、いろいろな食べ物の香り・味をプラスするためにつかわれています。
  • 化粧品などにいい香りを付けるためにつかわれる香料はフレグランスと呼ばれ、ありとあらゆる種類の香りがつかわれています。今回の記事では紹介しきれないため、後日の記事へto be continued!
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