薬剤師への道のりとは!(前編)・大学受験から大学4回生まで解説

薬剤師への道のりとは!現役薬剤師が解説(前編)薬剤師
薬剤師

薬の専門家、薬剤師

白衣に身を包み薬局で仕事をしている人、薬剤師。よく見知った方もいればほとんど薬局に行ったことがなくピンとこない方もいるのではないでしょうか?

そんな薬剤師ですが、一体どのような道のりを経て薬剤師になったのでしょう?

  • 薬剤師になるために必要なものは?
  • 大学の薬学部ってどんなもの?
  • 薬学部1~4回生までの具体的な道のりは?
モーリー
モーリー

薬剤師になるまでの道のりについて解説していきます!
長くなったので前後編に分けました。今回は前編です!

それは薬剤師免許証を取るまでの道のり

薬剤師になるために必要なもの……。それは薬剤師免許証になります。

薬剤師免許証
薬剤師免許証

B4サイズの結構大きい免許証で、これが「私は薬剤師です」という証明になるわけですね。この薬剤師免許証を取るには、

  • 6年制の薬学部を卒業する
  • 薬剤師国家試験に合格する

この2つをクリアする必要があります。こうやって書くのは簡単なんですが、とてつもなく険しい道のりを歩いていかなければならないのです……。

薬剤師までの道のり
薬剤師までの道のり

では、その苦難に満ちた道がどんなものなのかを解説していきます。

大学受験と高い学費

まずは薬剤師になるための勉強をするため、6年制の薬学部へ入学しなければなりません。そこであらわれるのが大学受験ですね。

薬学部のある大学は国立・私立あわせて全国に70校以上あり、偏差値もピンキリです。そのため、大学にこだわらなければ入学自体に苦戦することはありません

しかし、将来の就職のことを考えれば有名国立大学に通うのが無難……。なので、人によっては大学入試の時点で途方もない勉強が必要です。

そして無視できないのが学費!なんとなく薬学部って学費が高そうなイメージがありませんか?はい、まったくもってその通りでございます。

  • 国立薬学部6年間の学費:平均350万円
  • 私立薬学部6年間の学費:平均1200万円

……めっちゃ高いです。しかも、授業ごとに高価な教科書を買わないといけなかったり、通学定期にお金がかかったり地味に出費がかさんでいきます。大学生活がはじまる前から憂鬱なことが目に入ってしまうのです。

大学1~3回生の部

学費から目をそらしながら大学入試をクリアし、晴れて大学生活がスタート!人生の夏休みとうたわれる花の大学生活が待っているのでしょうか?

 たくさんの講義

他学部先輩
他学部先輩

大学はシラバスをみて自分で講義を選べるんだよ!

入学前薬学部生
入学前薬学部生

必須科目は受けないといけないけど他は自由なんだ!じゃあ楽しそうな講義を選んで楽しい大学生活を送ろう!

さて薬学部の入学式当日、期待に胸膨らませてのぞむ履修指導。サンプルの時間割が配布されます。

入学後薬学部生
入学後薬学部生

……?必須科目で時間割が埋まってるんですけど……。

なんと薬学部、必須科目だけで時間割が埋まります。よく考えれば当然です。人の命を左右するお仕事・薬剤師。学ばなければいけないことだらけ、ノリで講義を選べるわけなかったのです……。

 難しい試験

受けなければいけない講義が多い、すなわち試験も多いということ。ざっくりですが、前期・後期とも10科目ほどの試験がやってきます。しかも講義の内容は薬剤師としてはたらくために必要な専門知識ばかり。

  • 物理:基礎その1
  • 化学:基礎その2
  • 生物:基礎その3
  • 衛生:栄養・毒とか
  • 薬理:薬の種類・仕組み
  • 薬剤:薬に使われている技術
  • 病態&薬物治療:病気とそれに使う薬
  • 法律:薬機法
  • 実務:現場で必要な知識

こんな内容の試験をそれぞれ100点満点で60点以上取らないといけません。絶対無理という難易度ではないですが、しっかり勉強しておかないと普通に単位を落としてしまうレベルの試験ばかりです。

大学4回生の部

さて、講義・試験をのりこえてたどり着いた4回生。例年と同じくたくさんの講義を受けて難しい試験をクリアしなければなりませんが、それとは別に大きな試験を受けないといけません。これは5回生に進級したとき、薬局などできちんと実習が行える知識・技術を習得しているかを見るテストです。

知識はCBT、技術はOSCEというテストをもって合否が決定されます。それぞれどのようなものか見ていきましょう。

 CBT

まずはCBTについて見ていきましょう。これは、1~4回生までで学んだ内容についての総まとめテスト。薬学部における中ボスになります。問題の形式は、5つの選択肢から1つの選択肢をえらぶ五肢択一。パソコンで310問の問題を、1日かけてカタカタ解いていきます。そして、310問のうち60%の186問以上を正解することで合格となります。

薬学部4回生
薬学部4回生

記述はないの?じゃあ何とかなるんじゃなーい?

はい、実際のところCBTでは不合格者はほとんどいなくて、ほぼ99%の人が合格します。なので、4年間しっかり勉強していれば安心して挑戦できる試験です。

 OSCE

薬局・病院へ実習に行くために必要なもう1つの試験、OSCE。もう1人の中ボスです。

こちらは、おもに4回生のときに学ぶ実技の試験になります。薬を用意するスキルや、患者さんに薬の説明するスキルをテストします。こちらもほぼ99%の人が合格になるため、必要以上に気合を入れすぎず、いつも通りの技術を発揮できればオッケーです。ただし、何人かの試験監督からものすっごい見られながら作業をすることになるので緊張だけは気を付ける必要があります……。

CBT・OSCE
CBT・OSCE

さて、これまでより大きな試験を突破し、晴れて5回生へ!

薬学部5回生
薬学部5回生

やったーー!おめでとー!よくがんばったーーー!

安堵の時間はつかの間……。ここから薬学部の本当の闘いがはじまるのです。過酷な戦いを記した後編へと続きます。

筆者のひとこと

さて、所感マシマシでお送りしてきた薬剤師への道のり前編。記事をまとめて当時の苦労が蘇ってきました。いやあ大変だった。

私が受験した時期、薬学部はとても人気で有名大学の薬学部は競争率が高くなかなかに苦戦しました。そんな受験戦争が終わって少しのんびり遊べるかと思ったら講義こうぎコウギ……。もっと楽しい実験などがあると思ったのですが1回生ではほぼ座学、しかも馴染みのない内容ばかりで苦戦した記憶しかありません。

2回生以降は座学だけではなく実験などの手を動かす実習が始まるのですが、これも楽しいだけのものではなく、原理・考察・発表……頭が痛くなってきました。拘束時間が長いので、何のためにやっているのかが不透明になると苦しすぎるのですが見失ってしまいがち。

うん、薬学部の低学年の大変なところは拘束時間が長いことと勉強する理由を見失ってモチベが保てないことだと筆者は思います。

まとめ

  • 薬剤師になるには薬剤師免許証を取得する必要があり、薬剤師免許証を取得するには6年制薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。
  • 免許証への道のりは、高額な学費に頭を悩ませながら6年制薬学部への大学入試をクリアすることからはじまります。
  • 1~4回生では必須科目だけで埋まった時間割通りにたくさんの講義を受け、難しい試験をクリアし続けなければなりません。
  • さらに4回生では薬局・病院での実習を受けるため、総まとめテストのCBTと実技試験のOSCEをクリアしなければなりません。
  • ここまで頑張っても薬剤師免許証への道のりはまだ折り返し地点……過酷すぎる「5~6回生・国家試験編」へと to be continued!
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