界面活性剤で肌荒れ?原因と対策について薬剤師が解説!

界面活性剤で肌荒れ?原因と対策について薬剤師が解説!薬剤師
薬剤師

洗剤に含まれる界面活性剤で肌が荒れがち……。

洗剤などに含まれる界面活性剤、最近は肌への悪影響が叫ばれていますよね。なぜ界面活性剤で肌が荒れるのでしょう?

一言でいうと、界面活性剤が皮脂膜まで破壊してしまうからです。

この記事では、

  • そもそも界面活性剤ってなに?
  • 界面活性剤の効果は?
  • どうして肌荒れを起こすの?
  • 肌荒れの対策は?

このようなことについて解説していきます!

モーリー
モーリー

界面活性剤の肌荒れについて解説していきます!

界面活性剤とは

界面活性剤とは、構造内に水に馴染む部位と油になじむ部位の両方を持つ物質のことです。

界面活性剤

こんな構造の物質が界面活性剤になります。界面活性剤は、

  • 洗剤
  • 洗顔剤
  • シャンプー
  • 化粧品 などなど

私たちの生活に欠かせない用品に幅広く利用されています。汚れを落とす物品によく使われていますね。

界面活性剤には、自然界に存在するものと人工的に作り出されたものがあります。

天然界面活性剤
  • ラウリン酸
  • サポニン
  • レシチン など
合成界面活性剤
  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • ベンザルコニウム塩化物 など

ラウリン酸などを多く含むヤシを使ったヤシノミ洗剤など天然界面活性剤が使われる商品もありますが、安価で大量に合成できる合成界面活性剤を使った商品がほとんどです。

界面活性剤の効果

界面活性剤は、水と油とを混ぜ合わせる作用(乳化作用)を持っています。この効果を使って、

洗剤・シャンプー
 →油汚れを落とす
化粧品
 →水分・油分両方の保湿成分を混ぜ合わせる

このような作用をあらわします。

界面活性剤の効果

洗剤などでは、水だけでは落とせない油汚れを界面活性剤が水になじむようにして落とします。

化粧品では、水分・油分を混ぜ合わせることでクリームや乳液を作り出すことが出来ます。保湿剤などに使われるクリームなどにも界面活性剤が使われているのです。

肌荒れを起こす機序

界面活性剤が肌荒れを起こす原因は、皮脂膜を破壊してしまうことにあります。

洗剤で食器を洗うときやシャンプーや洗顔を必要以上行うと起こってしまいます。

皮脂膜とは、皮膚から分泌される皮脂と汗とが混ざり合って出来る保護膜のことで、

皮脂膜の役割
  • 皮膚から水分が蒸発するのを防ぐ
  • 雑菌の繁殖を防ぐ
  • 物理的な刺激を緩和する

このような役割を持っています。

しかし、油汚れを落とすために含まれる界面活性剤が肌の皮脂膜まで落としてしまうと、

  • 皮膚から水分が蒸発しやすくなる
  • 雑菌が繁殖しやすくなる
  • 物理的な刺激に弱くなる

こんなことになってしまうわけです。

すると、皮膚がガサガサになり、かゆみも出てきて、かゆいから掻くとさらに肌が荒れ……。

肌荒れスパイラルに陥ってしまうわけです。

 全ての界面活性剤で肌荒れが起こる?

界面活性剤が皮脂膜を破壊するならば、

界面活性剤が皮脂膜を破壊するなら化粧品で肌荒れちゃうじゃん!

そんな風に考えてしまう方もいらっしゃるかと思います。

結論から言うと、界面活性剤の種類よりも含まれる量が肌荒れを起こすかどうかの分かれ目と思っています。

実際、わずかな界面活性剤で肌荒れを起こしてしまう方もいらっしゃいますが、化粧品には添加物として少量しか界面活性剤は含まれていません。

なんの対策もなく誤った使い方をしてしまえば肌は荒れてしまいますが、肌荒れへの対策をして化粧品を適切に使えば肌荒れが起こるのはまれです。

必要以上に界面活性剤を避けるのではなく、適切に化粧品を使いクレンジングや保湿ケアをきちんと行う方がストレスフリーに肌荒れを避けられると筆者は考えます。

肌荒れの対策

界面活性剤による肌荒れの対策として、

  • 使用量を減らす
  • 保湿をしっかり行う
  • 界面活性剤フリーの商品を使う

このような事があげられます。

使用量を減らす
  • 皮膚への刺激を減らす
  • コストを落とす
  • × 汚れを落とすなどの目的を達成しにくくなる
保湿をしっかり行う
  • 皮膚を健やかに保てる
  • × ケアの手間が増える
界面活性剤フリーの商品を使う
  • 界面活性剤による刺激を避けられる
  • × コストが増える

まとめ

  • 界面活性剤とは、水になじむ部分・油になじむ部分の両方を構造内に持つ化合物です。洗剤や化粧品など、生活用品に幅広く使われています。
  • 界面活性剤は、水と油を混ざり合うようにする効果があります。この効果を使って、洗剤では油汚れを落としたり、化粧品では水分・油分の保湿成分を混ぜあわせクリームを作ったりしています。
  • 界面活性剤が肌荒れを起こす原因は、皮脂膜を落としてしまうことにあります。皮膚の水分蒸発や雑菌の繁殖を防いでいる皮脂膜がなくなってしまうことで肌が荒れてしまうのです。
  • 肌荒れの対策として、洗剤などの使用量を減らす保湿ケアを行う界面活性剤フリーの商品を使うといったものがあります。

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