香りの雑貨ブランド「Ph.fume」のブログ、香りの原料について紹介していくシリーズ記事です。
このシリーズでは香料の原料となる動植物やその精油について、以下のことを紹介していきます。
今回は、香木の一種として有名なサンダルウッドについて見ていきましょう。
プロフィール

英名 | Sandalwood |
学名 | Santalum album |
科名 | ビャクダン科 |
種類 | 高木 |
産地 | インド |

サンダルウッドはインド原産の樹木だよ!
サンダルウッドは、別名・白檀(ビャクダン)と呼ばれる樹木です。
香木として目にする機会もあるので白檀の名前の方が馴染み深いかもしれませんね。
原産地のインドより始まった宗教・仏教とも関わりの深い木で、仏像や数珠、扇子などに利用されていました。
しかし、需要が高まる一方で栽培の困難さからサンダルウッドの入手は年々困難になっており、現在はインド政府によって伐採・輸出規制がかけられています。
精油について
抽出法

部位 | 心材 |
抽出法 | 水蒸気蒸留法 |

心材は木の幹の中心部のことだよ!
サンダルウッドの木の幹は中央(心材)ほど色が濃く精油成分を多く含んでおり、外周(辺材)になるほど白っぽくなり精油成分は少なくなり香りも弱くなっていきます。
成分


サンタレンとサンタロールという成分の異性体が大半を占めているわ。
サンダルウッド精油はサンタレン・サンタロールという比較的大きな分子の成分がほとんどを占めています。
これらの成分はどれもウッディな風合いの香りを持っています。
その中でも、精油中にもっとも含まれているα-サンタロールがサンダルウッド特有の甘いウッディな香りに寄与していると考えられています。
香り
サンダルウッド精油の香りは……

主観でいうと……
少しパウダリーな風味のあるウッディな香りだよ!
サンダルウッドはフローラルやパウダリーな甘い風味と、木の持つスッとするような爽やかな風味を併せ持つウッディな香りです。
木材から抽出される精油の香りはグリーンな風味の強いウッディベースが多い印象ですが、サンダルウッド精油は甘さが前面に存在する香りとなっています。
そのおかげで調香するときはフラワーと香りが喧嘩することが少なく、よく利用されています。

大きい分子が多くて揮発しにくいから香水ではラストノートとして利用されるわ。
文字だけで伝えるのは難しい香り……興味を持っていただけましたら、ぜひサンダルウッドの香りを軸にした香粧品を手に取ってお試しください。
心身への働き
こちらで紹介する作用はアロマセラピーを適切に行った場合に期待できるものです。
サンダルウッド精油を用いた物品がこれらの作用を持つと保証するものではありません。
心への働き | 鎮静, 抗うつ |
身体への働き | 抗菌, 抗炎症, 鎮静 など |

気持ちを落ち着かせて深いリラックスを促すことから瞑想に役立つとされているわ。
使用している商品

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