ベルガモットとは?香りや成分などもまとめて解説

香料
香料

香水などで見かける、ベルガモットの香り。」

時々見かけるもののレモンやローズなどと比べ少し知名度の低いベルガモットの香り。いまいちどんな香りか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんなベルガモットの香りですが、一体どのようなものなのでしょうか?

  • そもそもベルガモットってなに?
  • どうやってベルガモットから香りを抽出するの?
  • ベルガモットの香料ってどんなもの?
  • ベルガモットの香りにはどんな成分が含まれているの?
モーリー
モーリー

ベルガモットの香りについて解説していきます!

ベルガモットとは

ベルガモットの香りとは言ったものの、そもそもベルガモットとは一体何なのでしょう?香りについての解説の前にベルガモットそのものについて見ていきましょう。

 ベルガモットのプロフィール

ベルガモット
ベルガモット

分類:バラ類ムクロジ目ミカン科
産地:イタリア
香料の由来:果実の果皮
用途:紅茶、香水などの着香

ベルガモットは柑橘類に属する植物で、ブンタン・マンダリン・シトロンの3つの植物が交雑して出来た植物です。

ミカンなどと同じ柑橘類ですが、その果実は甘味や酸味よりも苦みが強いため食用には用いられず、専ら香り付けにのみ使われています。

気候や土地の関係から日本ではほとんど栽培されていませんが、和歌山など一部の地域で栽培されています。1kg、およそ6~8玉で3000円ほど……栽培が難しいのでちょっとお高めですね。

 ベルガモットの栽培法

ベルガモットはダイダイの木へ接ぎ木をして栽培されています。接ぎ木は文字通り木と木と接続する方法で、

接ぎ木
接ぎ木

このように2つの植物を切ってその切断面でつなげる方法です。単純な作業に見えますが、慣れが必要で接ぎ木した後も手間がかかるという大変な栽培法なのです。

接ぎ木が成功すると11月から3月にかけて、

ベルガモットの果実
ベルガモットの果実

このようにたくさんの実を付けます。収穫のしがいがありそうですね。

ちなみに、ベルガモットは寒さには弱く、日当たり・風通しのいい山の斜面が栽培に適しているそうです。その条件がそろったイタリアのカラブリア州という場所がベルガモットの主な生産地になっています。

ベルガモットの香料

アールグレイ
アールグレイ

ベルガモットの香料は果物の果皮を搾る圧搾法で作られます。色づく前の緑色の果実から熟した黄色い果実まで幅広く抽出されています。

果皮から採れるベルガモットの香料の抽出率は0.5%ほど。つまり、ベルガモットの果皮100gに対して採れるベルガモットの香料は0.5g。……少なく感じますが実は天然香料の中では平均的な抽出率です。

ベルガモットの香料が使われている代表的なものにアールグレイがあります。とてもいい香りですよね。

また、柑橘類の香りでお馴染みのシトラスやシトラスにバラなどの花・白檀などの香木・クジラが作る結石のアンバーグリスの香りを足したシプレーに配合されています。

ちなみに、ベルガモットの香料は薄い黄色~緑色の色が付いていてとっても綺麗ですよ。

ベルガモットの香りを作る成分

香りというものはいくつかの化学分子が組み合わさって作られています。ベルガモットの香りも同じくいくつかの化学分子が組み合わさって出来ています。

今回は、ベルガモットの香りにたくさん含まれる成分特徴的な成分について見ていきましょう。

 たくさん含まれる成分

ベルガモットの香りにたくさん含まれる成分
ベルガモットの香りにたくさん含まれる成分

ベルガモットの香りにたくさん含まれる成分には、

  • 酢酸リナリル (35~50%)
  • リモネン (30~40%)
  • リナロール (20~30%)

があります。
酢酸リナリルとリナロールは華やかなフローラルの香り、リモネンはフレッシュなシトラスの香りです。

ちなみにこのベルガモット、柑橘類の中では少し例外的な香りの成分をしています。他の柑橘類の香りはリモネンのみがベースになっているのに対して、ベルガモットはリナロールなどの花に代表される成分も多く含んでいるのです。

この成分の組成によってフレッシュかつ華やかという魅力的な香りをつくり、アールグレイのように多くの人に親しまれているのです。

 特徴的な成分

ベルガモットの香りに特徴的な成分
ベルガモットの香りに特徴的な成分

ベルガモットに特徴的な成分としてはベルガプテンベルガモテンがあります。ベルガモット感のある名前ですよね。

ちなみに、これらの成分はベルガモットの香りにはほんの数%しか含まれていません。そんな微量の成分もベルガモットの香りを特徴づけている成分です。奥が深い!

ベルガモット豆知識

 もう1つのベルガモット

実はベルガモットという植物は、今回紹介した柑橘類のベルガモットの他にもう1つあります。

もう1つのベルガモット
もう1つのベルガモット

こちらがもう1つのベルガモットで、この植物のからベルガモットと似た香りがしたためベルガモットと名づけられたそうです。ややこしい。

しかし、実際はこちらのベルガモットは柑橘類ではなくシソ科の植物で、香りを作る成分も大きく違っています。

 ベルガモットで皮膚炎に?

なんとベルガモットに特徴的な成分、ベルガプテンは皮膚炎を起こすことがあるのです

ベルガプテンは日光から紫外線に当たるとエネルギーを蓄える性質があり、蓄えられたエネルギーは周りの細胞を傷つけてしまうことがあります。すると軽い火傷のような炎症が起こり、それによって色素沈着が起こってしまいます。

なので肌につける製品にベルガモットの香りを付けるときはベルガプテンを除去した香料を使うのです。

まとめ

  • ベルガモットはミカン科の植物の1つで、イタリアで栽培されています。ベルガモットから採られた香料は紅茶や香水の着香に使われています。
  • ベルガモットはイタリアで栽培されており、ダイダイへ接ぎ木する方法で育てられています。11月~3月にかけて実る果実を収穫して香料を作ります。
  • ベルガモットの香料は果物の果皮を絞る圧搾法によって作られ、アールグレイの着香やシトラス・シプレーの香水などに使われています。
  • ベルガモットの香りを作る成分は、酢酸リナリルリナロールリモネンが多く含まれており、ベルガモテンベルガプテンが特徴的なものとしてあげられます。
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