薬剤師とは!現役薬剤師が解説

薬剤師とは!現役薬剤師が解説薬剤師
薬剤師

薬の専門家、薬剤師

薬局で働いている白衣を着て仕事をしている人、薬剤師。薬を用意したり説明をしたりしている場面を見たことのある方も多いのではないでしょうか?

そんな薬剤師ですが、どんな人たちなのでしょう?いつごろからある仕事なんでしょうか?

  • 薬剤師ってどんな人?
  • なんで薬剤師は必要なの?
  • いつごろにできた仕事なの?
  • いまどきの薬剤師は何をしているの?
モーリー
モーリー

薬剤師について解説していきます!

薬剤師とは

薬剤師を一言であらわすと、薬の専門家です。読んで字のごとくでございますね。錠剤などの飲み薬から、塗り薬、目薬などありとあらゆる薬についていろいろ知っている人たちのことです。

「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」

薬剤師法 第1条

薬剤師のあれこれを定める法律「薬剤師法」ではこのように定められています。簡単に言い換えると、薬の専門知識をつかって皆さまを健康にするために色々なところで働く人たちです。

でも、皆さまを健康にするための仕事って医者がメジャーですよね?薬剤師って必要なのでしょうか……?なんで薬剤師という仕事ができたのでしょう?

薬剤師の必要性

薬剤師は、薬の専門知識をつかい、患者さんを健康にするために必要になります。医者とは違う目線から患者さんの健康について考えていきます。

 医師の仕事

医者は、患者さんはどんな病気なのかどの病気にどの薬を使うかについて考えるプロです。言い換えるなら医学のプロになります。

その知識を使って患者さんから話を聞き、どんな薬が必要なのかを考えて処方せんを書きます。

 薬剤師の仕事

一方、薬剤師は薬と薬の相性薬と患者さんの相性について考えるプロなのです。言い換えるなら薬学のプロになります。

患者さんの持ってきた処方せんから、相性の悪い薬の組み合わせがあれば薬を変えることや患者さんに必要のない薬があれば薬を減らすことなどを医者に提案するのです。

医師とはちょっと違う役割を担当している薬剤師。いつごろに薬剤師という仕事ができたのでしょう?

薬剤師という仕事が出来た時期

 13世紀・神聖ローマ帝国

薬剤師のはじまりは今からおよそ800年前……。13世紀、1240年ごろの神聖ローマ帝国にまでさかのぼります。「十字軍」や「エルサレム」がキーワードになる時代ですね。

当時は、薬剤師という仕事はありませんでした。そのため、医者が「病気の診断」から「薬の用意」まですべて担当していたのです。しかし、当時の神聖ローマ皇帝「フリードリヒ2世」は思いました。

フリードリヒ2世
フリードリヒ2世

私の主治医は……薬をつかって私を毒殺できるのではないか?

医者1人がすべてを担当するシステムに危機感を持ったのです。このシステムでは、主治医が間違った薬をつかったり、患者を毒殺してやろうと考えても誰も気付くことができません。これまでのシステムに疑問をもったフリードリヒ2世は考えました。

フリードリヒ2世
フリードリヒ2世

主治医の用意した薬について、他のものにチェックさせればよいのではないか?

医者が薬の用意をしたあと、薬について詳しい人にチェックをさせるようになったのです。こうすることで、薬の間違いや毒殺を防ごうと考えました。そう、この薬をチェックする人が薬剤師のはじまりなのです。

恐れるフリードリヒ2世
恐れるフリードリヒ2世

 明治時代・日本

ところ変わって日本。時代も変わって明治時代初期、1870年ごろ。「岩倉使節団」や「徴兵令」がキーワードになる時代です。

それまでの日本は、杉田玄白が翻訳した「解体新書」などからオランダ医学をもとにした医療がおこなわれていました。しかし、医者がすべてを担当するシステムがまだ使われており、薬剤師という仕事はまだありませんでした。神聖ローマ帝国で薬剤師という仕事が考えられてから600年ほど経っているのにもかかわらず……。

明治時代初期、日本政府は医療のシステムを進歩させるため、ドイツから2人の医者を招き、いろいろなことを教わりました。なぜドイツかというと、当時はドイツの医療のシステムが最も進んだものと考えられていたためですね。もちろん、薬剤師が活躍できるシステムです。ドイツの医者は、医者がすべてを担当する日本の現場を見て言いました。

ドイツの医者
ドイツの医者

医者が1人で医療を担当するのはもう古い!

薬の専門家である「薬剤師」という仕事をつくり、医者・薬剤師の2柱で医療を支えていくべきだ!

ここでやっと、薬剤師が日本に誕生したのです。当時の薬剤師たちは、植物を煮たり鉱石を砕いたりして薬をつくり、患者さんに渡して生計を立てていました。

ドイツの医者の指示
ドイツの医者の指示

日本で薬剤師という仕事ができて150年ほど。最近の薬剤師ってどんなことをしているのでしょうか?

いまどきの薬剤師の仕事

 薬局がメインの職場

薬剤師の多くは調剤薬局で働いています。その数およそ18万人、薬剤師の60%にあたります。患者さんがもってきた処方せんにしたがって薬を用意して、その患者さんに薬について説明して薬を渡す……。おそらく、多くの人が思い描く薬剤師の仕事ではないでしょうか。昔と違って、植物や鉱石から薬を用意することはほぼなく、錠剤を取りそろえたり水薬や粉薬を混ぜて用意を進めていきます。

 病院や製薬会社をはじめいろいろな場所でも活躍中!

他の薬剤師は、病院や製薬会社などいろいろな場所でいろいろな仕事をしています。

病院での仕事は薬局と似ていますが、さらに先進的な治療を実践するためにいろいろな事を調査したり、注射薬の用意などをしています。製薬会社では、薬局などで使われる薬について研究・量産して患者さんにきちんと届くように流通させることを仕事としています。昔では想像もつかないようなテクノロジーを使った薬や治療が続々と誕生しています

まとめ

  • 薬剤師を一言であらわすと薬の専門家。詳しく言うと、薬の知識をつかって皆さまを健康にするためにはたらく人たちです。
  • 医者とは少し違う薬学のプロとしての目線から、皆さまを健康にするために薬剤師は必要になります。
  • 薬剤師という仕事は13世紀・神聖ローマ帝国でつくられ、日本には少し遅れて明治時代に伝えられました。
  • いまどきの薬剤師の多くは調剤薬局ではたらいています。その他の薬剤師は病院・製薬会社をはじめ、いろいろな場所で活躍しています。
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